ド田舎にモーニング娘。’19が降臨した
春ツアーの日程と会場がホームページで発表された時に、あまりの衝撃で目が霞んだ。我が県に、私の地元に、モーニング娘。’19がやってくる。
今までモーニング娘。のライブに行ったことはなかった。気が付けばかれこれ９年ほどモーニング娘。のファンをしているものの、その間１回もライブに行ったことはない。もっぱら彼女たちを応援する方法としては、CDやDVDを購入すること。（熱心なファンからすれば、現場にも行かないで何がファン？かもしれないけど…）
モーニング娘。の楽曲が大好きだったので、CDの向こうで応援するだけでもすっかり満足してしまっていた。ライブはDVDや公式チャンネルでも見られるし。僅かだけれどこのお金が彼女たちの活動に回されて未来永劫モーニング娘。が続きますように…と願いながら発売される媒体を購入する、そんな９年を過ごした。
でも、やっぱり「ライブに行ってみたいな」という思いはどこかにあった。いつも画面越しにしか見たことがない彼女たちが歌い踊る姿を、生で見られたらどんなにいいか。さゆの卒業コンサートの時には生まれて初めての激しい感情に駆られて、衝動的にチケット応募してみたのだが、あえなく落選した。その代わり地方の映画館でライブビューイングに参加したが、それでも十分に楽しかった思い出がある。
都会と、田舎の距離。私が躊躇していたそれを飛び越えて、モーニング娘。’19が来てくれる。しかも９年ぶりだそうである。
もうこんなチャンスは二度とあるのかないのかも分からない、例えるとしたら次に日本で開催されるオリンピックは何十年後になるのかみたいな、それくらいにこの公演は巡り巡ってきた奇跡のように思えた。秒でチケットを購入した。しかし決済を終え、実際にチケットを手に取ってもなお、こんな田舎に女神たちがやって来るとは到底思えないような、狸か何かに騙されてるんじゃね？みたいな、そんな気分だった。
そういう経緯があって、今回初めてモーニング娘。のライブに参加してきた。当日は「モー娘。のことはちょっと知ってる」程度の連れを１人（半ば無理やり）付き合わせて、ライブの作法（？）も何も大して分からないまま会場へ入った。とりあえずと思って、ド◯キでサイリウムだけは購入してきた。サイリウムを振っていれば何とかなる気がしていた。
当日はホールの２階席だった。初めてライブに来たっぽい感じの人も多そうだった。１階の席（特に前の方）は明らかに踏んでいる場数が違うお客さんばかりだった。メンバーの名前が入っているTシャツを生で見て、なぜかめちゃくちゃテンションが上がってしまった。そして、公演前の諸注意のムービーがやたらにかっこよかった気がした。
ライブは、思ったより唐突に始まった。
暗くなったステージの中で、メンバーが１人１人出てくる。なんつーかもう、震えてしまったね。高揚感に包まれながらも、どこか冷静なような、まだ夢の中にいるみたいな気分だった。全員立ち姿がマジでかっこよく美しかった。この時点で彼女たちと自分が果たして同じ人類なのかどうか分からなくなる。
メンバーが全員出てきて、１発目は「What is Love？」からの爆裂スタートだった。画面越し、イヤホン越しにしか聴いたことがなかった曲に、今この瞬間包まれている。しかも完全生歌である。
爆裂すぎて、テンションも何もかもを完全に持っていかれた。まーちゃんの「もっと声聞かせて！」みたいな煽りに脳天をぶち抜かれて死んだ。（この後から私は、終始ニヤニヤしながらサイリウムを振るだけの気味が悪いオタク女に成り果てる）
素晴らしすぎて体感５億回は気絶したので所々記憶が曖昧だけれど、各メンバーについて思ったことを備忘録として残しておこうと思います。
譜久村 聖ちゃん
フクちゃんが歌が上手いことは知っていた。しかし、あれほどに上手いとは思わなかった。マジでヤバすぎる。CDとかで聴くのの１億５千万倍くらいお歌が上手かった。震える。私がモー娘。にハマったのがちょうど９期オーディションのあたりで、なのでフクちゃんのことはあの頃から見ていたつもりだったが、私はフクちゃんのことを何一つ分かっちゃいなかった…何一つだ…。
誤解されるといけないので言うと、フクちゃんはCDの時点でめちゃ歌が上手いので生歌はもうとんでもないということです。フクちゃんの情感溢れる歌に圧倒されてしまった。
おっとりしているイメージが強かったフクちゃんだが、ステージの上の彼女は艶やかで、美しくて、そしてとてつもなく強かった。あれは間違いなく強い女の子だ。歌も上手いが、ダンスも上手かった。生で見たフクちゃんのダンスは力強くて、しなやか。オーラ含め全てからリーダーの貫禄をヤバめの強度で感じてしまった。
なのに研修生に「みじゅきね〜」と言っていることをバラされてしまうあたり、もう、なんていうかこの世の全ての悪意からフクちゃんを遠ざけたいみたいな気持ちになった。生で見て１番印象が変わったのがフクちゃんでした。
生田 衣梨奈ちゃん
えりぽん前髪作ってないの珍しくない？！？！と思いつつ、えりぽんの美しいお顔が余すことなく見られる奇跡に感謝した。（本人も挨拶の時に、今日は前髪がないからえりのぱっちりお目目も見えてナントカカントカ言っていた気がする）
ていうか、分かってたけど、マジで顔がいい。えりぽん。顔がよすぎる…。相変わらずガキさんの話をしていた。「えりぽんかわいい」もめちゃ押してくるね！まさにえりぽん！相変わらずのえりぽん節を見ることができてよかった。パフォーマンス中、えりぽんの強い目力から生まれるクールな表情が抜かれる度に、あまりの顔のよさに圧倒された。美の圧がすごいってこういうこと…。顔ファンみたいなことしか言っていなくて申し訳ない。でも、えりぽんの顔が国宝だということは、どうにか世間に分かられてほしい。
石田 亜佑美ちゃん
だーいしから東北愛がひしひしと伝わってきて泣いた。本当にいい子すぎる。あゆみんのキラッキラ笑顔が何回もモニターに映し出されて、あまりの尊さにやっぱり泣いた。
あゆみんは、本当に楽しそうにパフォーマンスをする！あの小さな身体で爆発するんじゃないかってくらい愛を振りまいてくる。あゆみんの身体の80%くらい愛で出来てると思ってる。
そしてやっぱりダンスがヤバい。上手すぎる。キレって何なのか知りたければ石田亜佑美のダンスを見ろって感じ。すごい。あゆみんは加入したての頃、とにかく鞘師にバチってた（ダンスに関して）イメージが強かったんだけど、今すごく誰と競うとか何を目指すとかより、曲の中で踊ってるな…ていう感じがした。うまく言えないんだけど。あゆみんのダンスからモーニング娘。の楽曲に対する愛情みたいなのを感じてしまって、なんか泣けた。美しかったもん。
あとこれは余談だけど、あゆみんのブログっていつも嘘偽りない感情を誰も傷つかないような言葉で書いてあって、マジで天才だと思う。あゆみんの真っ直ぐさが私は本当に好き。
佐藤 優樹ちゃん
推し！！！！！！！！！！！！！！！（大声）
見るところがあまりにも多くて、途中でどこを見たらいいのか訳が分からない事態に陥ってしまったので、そこからは極力まーちゃんを見るようにしていた。目を離した隙に何をしでかすか分からないもちろんいるぜまーちゃん！！なメンバーなので、とにかく一挙手一投足を逃すまいと必死に目で追った。私の見ていないところで何かが起こるのが恐ろしかった。まーちゃんの最高の瞬間を余すところなく全部見たい（強欲）
まーちゃんのダンス、リズムの取り方が非常に心地よくて最高…アンタが世界一…という気になってしまった。小刻みに取っているリズムが抜群に良い。リズムの申し子か何かなのかもしれない。思えばまーちゃんって、まだ素人に毛が生えたくらいの頃から、たまにとんでもねえリズム感というか、それどこで覚えてきたの？！？みたいなの見せてきてたんですよ。私が特に印象深いのは「What’s Up？〜愛はどうなのよ〜」の『夢だけ 一欠片 あれば』とかの、あの振り。説明はできないんですけど、この動画の…。
まーちゃんの刻んでいるビートがマジでヤバくて惚れた。この時からずっと気になる可愛い女の子です。推しの話になると口が止まらない。
あと、まーちゃんの表情の使い方に、何回も声にならない声が出た。すごい。「私のなんにもわかっちゃない」のまーちゃん、ほんとに凄かったんですよ…。ニコニコって笑いながら歌ってたかと思ったら突然スッ…と真顔になってクールな目線で我々を殺しに来た。凄まじすぎる。だから言ったじゃんまーちゃんは一挙手一投足見てなきゃダメなんだって…0.1秒単位の芸術が動いて生きてるのがまーちゃんなんだって…。
今回、歌い踊る推しを目の前で見られて本当に幸せでした。アイドルって刹那の職業だから、いつ居なくなるかも分からないけど、そうなる前に推しがステージで輝く姿を見られて本当によかったです。控えめながらもエメラルドグリーンのサイリウムを沢山振ったよ！まーちゃんは２階席の方にもいっぱい手を振ってくれて超幸せでした！
小田 さくらちゃん
おださくの歌が上手いのは１億年と２千年も前から承知だけど、それにしても、口からCD音源というレベルを軽く超えていた。おださくが歌っている時って、微塵もハラハラしない。絶大なる安心感。おださくは我々に安寧を与えてくださいます。
今回のライブで１番やってほしいなって思ってたのが「わがまま気のまま愛のジョーク」なんだけど、で実際やってくれたんだけど、おださくの「愛されたい」で感動のあまり震え上がった。圧巻。あれさあほんとに全世界刮目した方がいい…。
連れはデビューの頃のおださくのイメージが今だにあったみたいで、おださく雰囲気変わったね？！と驚いていた。派手顔の美人なのでモニター抜かれるとまー映えること映えること…個人的におださくの横顔で口〜顎あたりのラインが超好きです。なぜかあの部分にそこはかとない赤ちゃんみを感じて可愛い。手もちいちゃくて可愛い。でも歌うと最強。アタシの歌でお前を殺すという気概を感じる（語弊）
歌だけでなく、ダンスもしなやかで上手！おださくがモーニング娘。に存在している限り向かうところ敵なしとすら思ってしまう。
牧野 真莉愛ちゃん
思ったより変な子だった。褒めてます。まりあ、思ったより変で愉快な子でした。
顔が小さすぎてびっくりする。なんていうか、身体のオマケで顔ついてる？ってくらい、顔が小さい。スタイルが良すぎる！二次元キャラのスタイル、顔立ちで、隙あらばウインクをバチバチ飛ばしてくるので、アイドルという運命を背負って生まれてきた子だな…と思ってしまった。長いポニーテールをめちゃくちゃ振り回してバリバリ踊るので、まりあの後ろにいる子の安否が気になってしまった。ほんと、顔は超可愛いのに、ダンスは超体育会系。生で見ると余計に体育会系。いい！！！
掴み所のあるような、ないような、あれが本当のまりあちゃんなのか、本当のまりあちゃんは別にいるのか…そこはかとないミステリアスを感じる。彼女も生で見て結構印象が変わりました。深イイのレバーをぐっと押したい感じの…。
野中 美希ちゃん
なんの曲だったか覚えてないんだけど、ちぇるが英語でなんか喋ったのがウワすげーーーーーーーーカッコいい！！！！てなったんだけど、喋るとめっちゃ独特の雰囲気があって可愛くて感覚的には姪っ子見てるぐらいの気持ちでした（？）
ちぇるの声がすごく好きなのでもっとちぇるのソロパートを聴きたい…とにかく歌もダンスもバランスがいい。笑った顔も可愛いし、ちぇるは涼しげな目元をしているから、ちょっとクールな表情もキマる。ライブ中も何だか気になっちゃうメンバーで、ちぇるがモニターに抜かれる度にホクホクしてました。
これも余談だけど、挨拶の時だったかな？おださくが「ちぇるたん」と噛んでしまったの超かわいかった。ちぇるたん。声に出して読みたい日本語すぎる。
羽賀 朱音ちゃん
生で見ると最年少とは思えない…いや…ほんとに大人びた顔立ちの美人なんですよあかねちんは…。でも最年少なんだって…嘘…世界が狂っているとしか思えない。あとこれも１億年と２千年前から分かりきっていたことだけど、脚なっっっっっがい。私の２倍はある。
「 I surrender 愛されど愛」生で聴きたかったので、前奏入った瞬間にテンション秒でブチ上がったんだけど、あかねちんの「あり得ない」でギャーーーーーーーーーー！！！！！と叫んだ（心の中で）あかねちんは大抵のことを割と余裕の表情でサラッとこなすスマートっぷりなので、滑らかなファルセットも余裕たっぷりですごくかっこよかった。
あんなに脚長ちゃんで可愛くて大人びてて、神は一体彼女に何物与える気？あかねちんに全振りし過ぎているよ。
加賀 楓ちゃん
生でかえでぃーを見たら、もう好きになるしかなかった。気がつくとかえでぃーのことを目で追ってしまう自分がいた。多分世界はそれを恋と呼ぶんだな。
かえでぃーは脚も長けりゃ手も長いので、ダンス映えがすごかった。１つ１つのポーズが様になってて超かっこいい。途中、目元だけを隠す振りのところでかえでぃーがモニターに抜かれて、その手の指の角度までもが美しかったの！！！感動した。かえでぃーがとても丁寧に踊っていることが伝わってきて、彼女のそういう真面目なところに私は惹かれてしまう。
あと、かえでぃーのお腹もめちゃくちゃ綺麗だった！私もあの体型（手足の長さ含めて）になりたいけど多分死ぬまで無理。一生かえでぃーにはなれないまま死んでいく。かえでぃーとかまりあとかあゆみんとか、モーニング娘。って細いんだけど、ガリじゃなくてヘルシーな細さの子が多くてそれがもう本当に推せる。
生かえでぃーは本当にかっこよすぎて、そりゃ楓の女にもなる…という気持ちになった。これからもっと大人になるにつれてどんどんダンスにも艶が出てくるだろうし…今も素晴らしいけどこれからも楽しみ、って思わせてくれるアイドル本当に最高じゃないですか？！？！少なくともかえでぃーが卒業するまではモーニング娘。のファンを辞めないことが確定した。かえでぃーも生で見てから更に印象が良くなったメンバーです。
横山 玲奈ちゃん
愛くるしいの権化が服着て歩いてるって感じ。何もかもちまちましていて愛くるしい。よこやんのクシャッと笑った顔が大好きなので、ステージ上でいっぱい笑ってくれて嬉しかった！よこやんが笑っているだけで無条件に安心する。スーパー笑顔は健在だった。
よこやんは13期としてもう3年活動しているけど、私の中では何となくまだ新人みたいなイメージが漠然とあって、でもそれがライブで覆された。ダンスもよこやんらしく魅せていて、ピカピカの笑顔だけじゃなくて、切ない表情も大人びた表情もなんでもござれだった。特に「Oh my wish！」の「この感動を共有したい」の台詞は、横山玲奈の魂の叫びだった。あれはもはや台詞ではない。衝撃。個人的に今回のライブのMVPシーンだった…あの瞬間あの感動を私は確かによこやんと共有しました…。
森戸 知沙希ちゃん
生ちぃちゃんのあまりの可愛さに震えました！！！！！！！本当に！！！！！！！！何あの可愛い子！！！！！！！！！髪の毛も染めて信じられないくらい可愛い！！！！！！！！！可愛い！！！！！！！！！！今すぐ何かしらのテレビ番組に出演して世間に見つかって「え？モー娘。めちゃ可愛い子がいる」ってザワつかせてほしい。白くて細くて小さくて超絶可愛かった。「テレビで見るより可愛い」ってのはあれマジでこの世の真理ですね。
ちぃちゃんはMCになって喋り出すと「なんかぁ〜」から始まる、典型的なギャルの喋り方でそれがもうギャップで最高だった。割と王道アイドル系の顔立ちしてるのに、喋り出すとめっちゃギャル。アイドル顔（爆裂に可愛い）で喋るとギャルで、踊るといい意味で力んでないクールなダンス（果てしなく上手い）、可愛いの暴力とそれを凌駕してくるギャップに気が狂ってしまった。ちぃちゃんは魔性の女だと思います。
ライブの感想は「最高」の一言に尽きました。昔から聴いていた大好きな歌を、目の前で、生歌で、全力のダンスと共に見られるって、こんな素晴らしいことないと思う。生歌とは信じがたいほどに歌が上手すぎて（息切れの１つもないって冷静に考えると体力が無尽蔵すぎて恐ろしい）ダンスは勿論キレッキレで、メンバー全員のお顔も見えて、こんな素敵な世界を体験できてよかったと心の底から感動した。何よりも、最高のパフォーマンスで応えてくれるモーニング娘。’19のことがもっと大好きになった。
ド田舎にモーニング娘。’19が降臨した。
夢のような時間をありがとうございました。今度は、私の方から彼女たちに会いに行きたいなと思う。
